最近、お茶の生理効果が至る所で、よく取り上げられています。
一部の小学校では蛇口からお茶が出てきてうがいに使い、風邪の予防や免疫力のアップに利用しています。
カテキンには実に多様な生理活性があることが報告されており、血圧上昇抑制作用、血中コレステロール調節作用、血糖値調節作用、抗酸化作用、老化抑制作用、抗突然変異、抗癌、抗菌、抗う蝕、抗アレルギー作用など。
茶抽出物は1988年ごろより虫歯予防の食品コンセプトで産業的に使われるようになり、特に子供向けの菓子に利用されていました。
最近ではお菓子や飲料だけでなく化粧品や健康食品にも、また茶カテキンの各種生理効果を特徴とした特定保健用食品が認可・販売されていいます。
体脂肪の燃焼についても2ヶ月間で約6.4%の割合で体脂肪率が減少しているという結果が出ています。
血清コレステロールについても人が茶カテキンを2ヶ月間摂取すると、血清コレステロールが低下したという結果も出ています。
カテキンはご存知のとおり、抗酸化物質と知られた茶葉に含まれる苦味成分です。
緑茶だけでなく、烏龍茶や紅茶にも含まれていますので、毎日、お茶を飲む習慣があれば手軽に摂取できます。
抗酸化物質の働きは、体の酸化を防止することですので、ガンや生活習慣病の予防、シミやシワの予防に役立つわけです。
カテキンは渋み成分ですから、渋いお茶ほどカテキンが入っています。
緑茶なら一番茶(新茶)より二番茶のほうがカテキンが多く入っていることになります。
2.5gの茶葉に100mlの熱湯を注ぎ2分後抽出したお茶のカテキン量を測ってみると、一番茶は90mg/100mlに対し、二番茶では120mg/100mlで、確かに二番茶のほうが三割程度、カテキンが多く、やっぱり苦いことが分かりました。
緑茶は年に4回摘み取られます。
新茶(一番茶)が4月終わりから5月中旬くらい。
二番茶が6月中旬から7月始めまで、三番茶が7月終わりから8月始め、四番茶が9月終わりから10月始めに摘まれるそうで、紅茶では(外国の文献では)、カテキン量は7月がもっとも多くなるというデータもあることから、カテキンの多いお茶を飲むなら二番茶なのかもしれませんね。
お茶の味わいは、カテキンだけではなく独特の甘さ、香りもありますから、一概にこれがいいとは言えませんが、生活習慣病予防に優れたカテキンを手軽に摂取するには苦いお茶を飲むのが一番です。
お茶でスリムな生活ができたら、こんなにいいことはありませんね。
私が最後にお薦めするのは、熱湯で抽出したお茶ですと、カテキンの量は、茶葉に残る所が多いので、粉茶(お茶の葉を微粉末にした物)を飲んでもらいたいと思います。
安易にコンビニでお茶のペットボトルで購入している方をよく見かけますが、粉茶を溶かしてペットボトルに入れて持っていればカテキンまるまま入った健康茶が安上がりで出来ます。
粉茶は、お湯でも水でも溶けます、これからの夏はカテキン100%の粉茶を溶かしたお茶で暑さを乗り越えましょう。