4月に入り、街には新社会人や新入生のフレッシュな姿を見ることが多くなりました。
初々しいスーツ姿や地図を片手に歩いている学生たちを見ていると、昔の自分の姿を見ているようで微笑ましい気持ちになります。
職場や学校など、様々なシーンで新しい出会いが多くなる今の季節。
そんな時ちょっとした立ち振る舞いで、その人の印象が大きく変わってしまうことがあります。
今回は、初対面の印象にも関係する“立ち振る舞い”についてご紹介します。
先日、ある舞台演出家のインタビューを読んでいると、「女優さんでも、立ち振る舞いまでが美しい人は少ない」ということをコメントしていました。
見られる意識が高い女優さんでもそうですから、私たち一般人となると、さらに立ち振る舞いが美しい人というのは少ないですよね。
実際にいる数少ない「素敵だな」と思える女性のほとんどが、立ち方や座り方の立ち振る舞いがとても美しいのです。
立ち方の基本は、「下半身に力を入れ、上半身は力を抜く」
交差点や電車、待ち合わせなどでも立って待つことは多いですよね。
意外と遠くからでも立ち姿の印象は伝わるので、近くに相手が来てから、「キレイに見せよう!」と思っても実は遅い。
だからこそ普段から、“だらしない”“暗い”印象に見えないような注意が必要なのです。
イメージしたいのが、「下半身に力を入れ、上半身は力を抜く」こと。
緊張しているときは、ついつい肩に力が入ってしまいますし、下半身に無意識で力を入れられるようになるには時間がかかりますから、気づいたときにこまめに意識するのが大切です。
1、両足をそろえ、つま先はくっつける
つま先を正面まっすぐに向け、足をそろえる。ひざ下の内側に力を入れるように、ひざを押しつけ合う。重心はかかとに置く
2、「丹田」に力を入れて、下半身を締める
へそ下の約10cm下の「丹田」に力を入れる。お尻が出ないよう注意しながら、丹田を上に持ち上げるイメージで
3、お尻に力を入れ、引き締める
肛門を締めるイメージで、お尻をキュッと引き締める
4、背筋を伸ばし、肩の力を抜く
背筋を伸ばすと、自然と胸が左右に開くようになる。肩は力を抜いて、手をそのまま下に落とすか、指をそろえて前で軽く組む
5、あごをひいて、顔を真っ直ぐ正面に向ける
あごが上がったり前に出すぎないよう注意しながら、真っ直ぐ正面を向く。頭のてっぺんから引っぱられているイメージで
■座り方の基本は、「上半身はまっすぐに、足を揃える」
座り姿が一番見られやすいのが電車の中です。
ロングシートの対面式だと、嫌でも前に座っている人の様子が見えてしまいますよね。
椅子に座ることは、とても日常的な動作のひとつでもあるので、気を遣えていない人もきっと多いはず。
そして「座る」=「休む」ときでもあるため、一番見苦しい部分が見えやすいときでもあります。
座り方も簡単な基本をおさえておくだけで、印象がグッと良くなります。
1、背もたれに背中をつけず、背筋を伸ばす
背もたれギリギリのところに腰をかけて、背中は背もたれにつけない。上半身が床から垂直にまっすぐになるように注意する
2、両ひざ・つま先をくっつけ、角度は90度に
ひざが開かないように注意しながら、ひざを曲げる角度は90度を意識する。その時、かかとに重心がくるようにする
3、背筋を伸ばし、真っ直ぐ正面を向く
上から引っぱられるようなイメージで背筋を伸ばし、正面を向く
4、手の指先を伸ばして、手を重ねる
体からなるべく近いところに、指先を揃えた手を重ねるとても基本的なことですが、気を抜くと、すぐ背中をもたれかけたり、足が開いてしまいます。座り方も、まず最初は意識して心がけることから始めると良いですね。